2010年02月03日 21:12
朝、7時、目覚まし時計の耳を劈く機械音で起きる。
中々、ベットから出られない俺の胸の上に愛猫のグロスターが乗り、朝ご飯をくれくれと言わんばかりに俺の顔をペロペロする。
そんな、いつもと変わりない朝だった。
起きると急に呼吸が苦しくなり、セキがとまらなくなった。
回数を重ねるごとに、顔中が熱くなってゆく。
段々、視界が白くなってゆく。
慌てて、メプチンエアーを探す。
ない。ない。ない。ない。
もう立っていられなくなり、四つん這いになる。
それでもセキがとまらず、ついに俺は8畳の部屋で、くの字になって倒れた。
いつから俺は、こんなになってしまったんだと悲観的になる余裕もなかった。
セキがとまらない。
ああ。
なるほど。
苦しいとは、こういう事を言うのか。
本当に苦しいとは、こういう事だったのか。
泣きそうになったよ。
もう、呼吸が出来ないのと、精神的なものとが入り混じり、発狂すら出来ない自分が嫌になった。
だけど、まだ理性はある。
意識もある。
セキがとまらない。
生きている事が苦しい。
心の底から苦しかった。
俺の足元にいるグロスターが何かを咥えているのが視界に入った。
眼鏡をかけていなかったので、何を咥えているのかわらなかった。
顔の方まで近寄ってくるグロスター。
お前が咥えているのは俺が探しているメプチンエアーじゃないか。
どうして俺が、それを必要としているのを、猫のお前にわかったの。
そう想ったのは、メプチンエアーで気管支を広げ、呼吸が正常に戻った時だった。
もう呼吸は苦しくなくなったのに涙が出てきた。
もう呼吸は苦しくないはずなのに、心は苦しかった。
グロスターは何もなかったかのように、窓の外の溶けきらない雪を見ている。
ありがとう、と俺が言うと、小刻みに、ニャ、ニャっと、2度、返事した。
今、あの時の、皆で囲んで用意したバースデェイケーキを、
あの時に戻って、思い切り蹴り飛ばしたい。
そして、そう思ってしまう自分も。











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