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窓を開けると


『贅沢なことやっていますね!』

『え?なにが?』

『コンビニで買ったブロックアイスで麦茶を飲むなんて』

『・・・』


TOKYOハンバーグメンバー石原友武との電話での会話。そうか、ブロックアイスで麦茶を飲むのは贅沢なことなのか、俺は普通のことだとおもっていたよ、友武よ。

石原は8月の公演に出なかった。多分、来年の3月に予定している公演にも出ないだろう。でも、カンパニースタッフとして色々と手伝ってくれるそうだ。

数日前にハンバーグを退団した金重と会った。住区センターのカードを預けっぱなしにしていたので金重の自宅近所まで取りにいった。相変わらず元気そうでなにより。なによりも、8月公演では役作りのため、髪の毛を伸ばせと言ったから、金重は坊主にしたいのを我慢して伸ばしていたから、てっきり坊主にしているだろうと思ったら、伸ばしっぱなしで俺の前に現れた。

『どうせ、長い方が評判いいんだろ?』

『わかります?うしししし』

そういえば同じくハンバーグを退団した相原からメアドを変えたと連絡があった。どうみてもメアドに活用している単語のスペルが抜けているような気がしたがスルーしておいた。スマホに変えたらしく難儀しているらしい。

『最新機種にてんてこ舞いですo(T◇T)o』

『スマホは滑らせえろ!』

『o(T◇T)o』

『タッチで画面を滑らせるのさ!』

そんなやり取りをメールでした。
どうやら、こっちも元気なようだ。

正村とはちょくちょく会っている。来年3月に上演する公演の打ち合わせを二人で進めている。土屋は11月に控えるツチプロ公演で頭の中がいっぱいのようだから、なるべく俺と正村だけで企画を練る事にした。

ツチプロといえば、俺が演出をするんだけど、先日プレ稽古をした。プレ稽古って何かわからないけど、土屋のブログにプレ稽古って書いてあったから、プレ稽古なんだと思う。

この話を持って来た時、土屋は俺に『最高のアウェイをプレゼントする』と言っていた。まだ一回しか稽古していないし、スタッフミーティングも舞台監督さん、舞台美術さん、照明さんとやったけど、俺的には、まったくアウェイという感じがしない。ホームって感じでもないけれど。ハンバーグでは主宰、劇作家、演出家としての立場でメンバーや客演さん、スタッフさんと接するけれど、今回は演出家という立場だけで良いので、思ったより楽なのかもしれない。

ただ、上演作品を書いた劇作家の菊池寛と岸田國士は俺が研究所時代に学んだ劇作家であり、俺は二人の作品で育った。俺の戯曲のこーゆーところは岸田國士っぽい、あーゆーところは菊池寛っぽい、などと俺自身が勝手に思っていることも多々だ。だから、二人の作品を演出するというところに俺は苦労するのだと思う。

原点回帰。

どうやら、俺がTOKYOハンバーグで培ったことを本気で発揮する時がやってきたようだ。でも、結局のところ、丁寧に演出してゆくだけなのかもしれない。

3月に上演する作品の題材というか、テーマというか、そういう根幹的なところが、ほぼ生まれた。あとはプロットを書き、戯曲するという作業。

ツチプロと同時進行で丁寧に書いてゆこうと思っている。まだ何も書いてないからアレだけど、でも現時点でわかっていることは、俺の代表作になるということ。



外は雨。
窓を開けると、涼しい夜風と静かな雨音が聴こえてくる。
過去を思い出し、未来を想像して、今を大切にしたい、今を。

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つぎのしごと。


11月にツチプロ公演で演出をします。いつもは自分の書いた作品を演出してきたのだけれど、今回は自分以外の人が書いた作品。そして自分以外とは菊池寛と岸田國士。このふたりが生まれたのは一世紀以上も昔。つまり書かれている作品の世界も一世紀前、生きている人間も、その人間たちの生活も一世紀前、言葉も一世紀前。

忘れていた大切なことを九州の旅で思い出した俺は、今までよりも面白いことが出来そうな気がしたから、面白いことが出来そうな気がする。

以下詳細です。




Tsuchipro 第7回<10周年>公演作品

『キシダクニオ・キクチカン短編戯曲作品集(仮題)』

日程/2012年11月21日(水)~11月25日(日)
劇場/ワーサルシアター(京王線八幡山駅より徒歩1分)

【上演作品】
菊池  寛 (1888~1948)「時の氏神」
岸田國士 (1890~1954)「隣の花」 「昨今横浜異聞」

出演/井上 肇(ワイ・ケイ事務所) 宝積有香(スターダストプロモーション)杵鞭麻衣 奥田 努(Studio Life)渡辺樹里(ワンダー・プロダクション)土屋 士 ほか

ヴァイオリン奏者/諏訪有香 (sasuke)

演出/大西弘記(TOKYOハンバーグ)
舞台美術/奥村泰彦※第17回読売演劇大賞優秀スタッフ賞受賞
上演構成・プロデュース/土屋 士

舞台監督/大河原敦
照明/森田三郎・山崎佳代
音響/竹下 亮(office my on)
演出・制作補佐/小泉里於・光藤依里
情報宣伝/絵心 -kaisin-
制作/J-Stage Navi
企画・製作/Tsuchipro




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旅人たち。



十日間ほど、九州へ無計画に一人旅にでておりました。
今は福岡から東京へ向かうシャトルバスの中です。
もう広島あたりかな?まだ山口かな?横浜には昼前に到着するみたいです。

誰にも気を使わず、気の向くままに行きたい処へ行き、見たいものを見て、触れたいものに触れ、食べたいものを食べ、有意義に過ごしました。然し、日付も変わり今日から9月、生活もあるし、何よりも次の作品作りに向けて、毎日を精一杯に、素直に生きてゆきたい思います。


八月三一日付でメンバーの金重陽平・相原奈保子の2人がTOKYOハンバーグを退団しました。其々の心境というか、ご挨拶はTOKYOハンバーグHPの方にも間もなく記載されますのでご覧ください。

俺としては、2人が去ってゆくことに対して、切ないのは当たり前で、ぬぐいきれない気持ちもありますが、6人のTOKYOハンバーグに戻る事がなくとも、金重陽平と相原奈保子がいたという存在が俺を支えてくれ、時が過ぎるということ、今日と昨日は大きく違うということを知り、意味深く人生は進んでゆくわけで。

九州は福岡、佐賀、長崎、熊本、宮崎、大分と回りました。ローカル列車、ローカルバス、シャトルバスでの旅は、その地域の歴史、文化、特徴、方言、空気、風景、人、すべてが気になり、旅に出て良かったと思います。

旅の途中、TOKYOハンバーグを創ってからの6年間を、いつの間にか振り返っていました。多くの俳優、スタッフと関わり、時には衝突も喧嘩も、時には朝まで酒を飲み語り、時にはいっしょに涙を流し、そして沢山の方々にTOKYOハンバーグの芝居を観て頂き、自分は本当に色々な方々の支えで今日までこれたんだと、五臓六腑に沁みわたる何かを感じました。

俺自身の6年間、手でおおいたくなるような隙間を思い出す旅でもあり、出会いと別れが、うしろめたさを加速させます。

劣等感を活力源に変換させ、然しながら、無関心になってゆく事柄もあり、演劇だけを続けられれば幸せだという気持ちは今は皆無です。然しながら、演劇を続けてゆきたい。人には生活という現実があるわけで、沢山の俳優たちが現実に負け、舞台を降り、次の人生へと足を運ぶのです。俺自身、何度も何度も、もうダメだという心境になりました。でも、『もうダメだが出発だ』という死んだ師匠に教えて頂いた言葉を、その度に思い出し、今もなんとか続けております。

情熱と熱情に突き動かされた6年前、今は情熱と熱情を言動にするより静かに心の奥で燃やし続け、行動という過程を大切にして、結果という事実をしっかりと受け入れ、自分の人生の始まりを思い出し、人生の終わりを想像して、自分が何故、今、演出と劇作という仕事に辿りついたのか、その訳を探しています。

今までのTOKYOハンバーグを心から応援して下さった皆様には本当に申し訳ないです。でも、一つ言えることは、TOKYOハンバーグは今まで以上に良い作品を発表してゆきます。あと、もう一つ言わせてもらえるなら、ハンバーグを去ってゆく2人を、これからも今までと変わらず、いや、それ以上に応援してあげてください。


TOKYOハンバーグ 主宰 大西弘記






金重と相原へ

九州へ旅に出て思ったんだけどさ、旅ってのは帰る場所があるからするんだよな。鹿児島の錦江湾に浮かぶ桜島を眺めながら、そう思ったよ。だから俺は東京に帰ってきて、正村、土屋、石原とこれからもTOKYOハンバーグを今まで以上に盛り上げてゆくよ。もし、2人の退団という選択が表現者としての旅だとして、帰る場所がTOKYOハンバーグだと思ったなら、その時はいつでも戻ってこい。

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