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あの頃のように。


稽古場として活用している区の施設は18時から入れるようになっている。

施設によっては18時前から入れてくれる処もある。

例えば、10分前に入れたとしたら、その10分で着替えて、演技スペースをバミり、稽古を始める準備をして、18時にはいつでも稽古を開始出来る状態が作れる訳だ。

が、稽古を開始するのは18時半にしている。

折角早く準備したのに何故30分も経ってから稽古を開始するかというと、その30分はウォーミングアップの時間として与えている。





俺が研究生だった頃、俺が学んだ研究所の稽古場では13時から稽古が開始されていた。然し、師匠の所有する稽古場だったので、11時過ぎには稽古場の鍵が開いていて、自主練習をしたい人は早く来て発声をしたり筋トレをしたりしていた。

俺は怠け者だったので、稽古場に行くのは13時寸前だった。稽古中も不真面目さがたたり、師匠の前で居眠りをしてしまう始末。

3度目の居眠りがバレて、師匠にドヤサレ・・・

『君は今年いっぱい11時までに稽古場に来なさい!』

そう言われたのが、今から12年前のこの時期だった。

役者を志して1年も経っていなかった甘甘ちゃんの俺は正直、嫌だった。

だけど、そうしないと研究所を辞めさせられると思ったので、仕方なく11時までに稽古場へ向かう日々だった。

発声練習とは声を出すので、自分の家なんかでやると、下手すれば通報されるんじゃないかというような恐れもある。

だって、普段出さないような低い声や高い声も大きく出すからだ。

もし、このブログを読んでくれているアナタのご近所で、変な声が聞こえてきたら、それは役者を志している人が発声練習をしていると思ってくれ。

あれ?

稽古が開始される2時間も前に行く環境へ否応なしに追い込まれた俺は仕方なく発声方法を先輩に教えてもらったり、イントネーションを指摘してもらったりと色々なアドバイスを頂いた。

今、振り返ると、とても恵まれた環境だったのだと思う。



ハンバーグの稽古で、みんなに30分を与えるのは、少しでも良い稽古を重ねる方法の一つだ。
芝居の話をしたりするのでも構わない。自分の本当にやりたい事のための時間にしてもらいたい。

30分が経ち、稽古を開始する。

ダメを出す時は論理的に話すことを心がけ、自分の言葉に酔いしれないように、常に俺の思っている事が伝わっているか確認する。伝わっていなければ同じ事を何度も言う。

伝わっているけれど、それが具現化出来ない場合は何度も挑戦させる。
その日に出来なくても、次の日に繋がるように意識を持ってゆかせる。

昨日の稽古場でみんなにこう言った。

ダメ出しがあるのは良い事だ。ダメ出しが無いことの方が俺は怖い。何故ならばダメを出す事によって、役者はダメを通すためにスッタモンダをする。スッタモンダして見付けた事を稽古場で提示して、その提示された事により、俺はインスピレーションを描き立てられ、更なる新しいダメを発見して出す。するとまた役者はスッタモンダして努力する。そういう掛け合いが存在するのが稽古場だ。そういう掛け合いで芝居を良くしてゆくのが稽古だ。それが俺の理想とするハンバーグの稽古だ。

だから、やっぱり共同作業なのだよ。

現時点では良い稽古をしていると思うし、更に良くしてゆくために、色々な事と対峙したい。この考え方が正しいかどうかは解せない。然し、間違ってはいないと強く感じるのは、研究生の頃という時期が俺にあったからだと思う。


俺の師匠は芝居とはこーゆーもんだ!とか、これが芝居だ!とか、そんな風には教えてはくれなかった。きっと、そんな教え方をしたくなかったんだと思う。

そんな事よりも、芝居に対する勉強の仕方を教えてくれて、殆どが問題提起だった。

良い俳優になりたいと思っていた21歳の俺に、師匠はよく『俳優になる前に人間になりなさい』と言っていた。そんな事を言われても意味わかんねーよ、と心の中で呟きながら、はいっと返事をしていた。

然し、師匠が何度も何度も同じ事を言うのは、きっと俺の心の呟きが聞こえていたんだと思う。


『俳優になる前に人間になりなさい』


という言葉は、何にでも当てはまる。サッカー選手になる前に人間になりなさい。学校の先生になる前に人間になりなさい。政治家になる前に人間になりなさい。演劇人になる前に人間になりなさい。
人間になるとは、どういう事か。

33歳の今の俺が両手に抱える、それに対しての答えが、師匠の答えと一致しているかどうかは、わからない。何故なら、師匠はとっくに星になったからだ。

生きていたら、色々と聞いてみたい。いや、その答えもそうだけど、色々な事を聞いてみたい。話したい。俺が書いた戯曲を読んでほしい。教えてほしい。芝居も観てほしい。ダメ出しがほしい。演出家としても劇作家としても、そして人間としても、あの頃のように。



俺は人間だけど人間か?

自問自答する事で自分の言動や行動を顧みる。顧みる事で、もう少し考えるようになる。

だけど、再び、俺は人間だけど人間か?

それを繰り返す。煩悩の日々だ。それが楽しい。だからそれで良いのだと33歳の俺は思う。

34歳になれば、もう少し変わるかもしれない。
どう変わるかは今をどう生きているかだと思う。

何だか、久しぶりに長々しくブログを書いてしまったが、そんな時間があるのなら、さっさと執筆しろとみんなに殴られるかもしれないので、執筆に戻る。

ちゃんちゃん。




TOKYOハンバーグ Produce Vol.10

百光年の詩 作・演出/大西弘記

10月25日(火)~31日(月)
会場:千本桜ホール(東急東横線学芸大駅徒歩1分)

チラシ表(中) チラシ裏中




人が病気になるように
星も病気になる。
そんな日が地球にやってきた。

人間たちは治療をしたけれど
海は枯れて、大地は荒れて、動物も植物も死んでいった。
やがて人間も生きる事が難しくなって
科学の力で宇宙空間へ移住した。

スペースコロニーでの新しい歴史。
赤く染まった地球から、遠い遠い宇宙の彼方へ。
気が遠くなるような時間が過ぎて
人類は宇宙生まれ宇宙育ちとなった。

そんな宇宙に百光年の詩が響く。
あまりに心沁みて、故に哀しくて。
誰かが言った。

あの詩は
地球という星から響いてくるのだと。


2011年清秋の候
TOKYOハンバーグが織り成す、SF・ロマンティックファンタジー100年後物語。


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CoRich舞台芸術!

■キャスト■
正村 徹
石原 友武
金重 陽平
(TOKYOハンバーグ)

小川 善太郎
菊地 理恵(アクロスエンタテインメント)
鍋島 久美子
光藤 依里(エアーズロック)
福丸 綾乃(企画演劇集団ボクラ団義)
酒巻 裕里
小泉 里於
朝戸 太將
篠田 知巳
南 利雄
降矢 由美子(エアーズロック)


■チケット■ ※発売日9月10日
1前売 3000円 
2当日 3500円 
3初日・平日マチネは割引/2500円(※千秋楽は除く)
4学生割引(高校生以下は2500円※要証明書)

■スタッフ■
音源/myan(81&清見 雄高)
舞台美術/さわたり ちひろ(さわたり組)
照明/松本 雅文(ライトスタッフ)
音響/香田 泉
舞台監督/宮浦 修二(ナマイキコゾウ)
宣伝美術/佐藤 圭三(ago co.,ltd)
宣伝映像/TETSU
宣伝写真/ありせ さくら
WEB宣伝/絵心 -kaishin-
制作/相原 奈保子(TOKYOハンバーグ)
カンパニースタッフ/土屋 士
企画・製作/TOKYOハンバーグ

TOKYOハンバーグ公式サイト

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