スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

積み重ねる温度。



中学生の頃、長距離走が早くなりたかったから、約10キロの距離を走っていた。

同じ頃、短距離も早くなりたかったから、10キロ走った後に、夜の公園で一人、全力ダッシュを50メール10本走っていた。

その後に、大好きだったサッカーも上手くなりたかったので、一人でリフティングやトラップ、壁パスなどの練習をしていた。

気が付けば、そこそこ早くなっていたし上手くもなっていたけど、名門校のサッカー部には俺レベルがザラにいた。






スポーツの場合、上達するための訓練は割と具体的で、勿論、才能や思考も要するけれど、それでも練習方法は具体的だ。

例えばダンス。これも具体的な練習方法があると思う。勿論、才能も要すると思うけれど、一般の人からしたら、何の、どこらへんが才能なのか、俺もさっぱりわからない。けれど、レッスンは具体的だと思う。

然し、演劇はどうだろ?

具体的な練習と言えば、基礎的なこと。発声とかカツゼツとか他にも。だけど、観衆を魅了する表現の練習方法に具体的なものはないと思う。

そもそも芝居は教えられることではないと思っている。いや、教えられることもあるだろうけど、それはホンの僅かだと認識している。そして続けていれば上手くなるってことでもない。それは続け方の問題でもある。

場数が多いからといって、それは経験ではあるけれど、経験と力量が比例するかといえば、そんなことはないから面白い。

努力でも誰かの努力と俺の努力は違う。然し、その努力を比べるのもナンセンスだと思っている。俺の場合は無駄な努力が多かったと思う。でも、その無駄な努力がなければ、必要な努力を知ることが出来なかったと思っている。

積み重ねるとは何だろうか?

人は褒められると、すぐに怠ける。そういう人は、その程度なんだと思っている。そして褒めると勘違いする人がいる。逆に叱ると拗ねる人がいる。俺もそうだったし、そういうのって通過点なのかもしれない。

何本か演出をしてきて、様々なことを感じて考えてきた。

人と接することの難しさだ。演出時、伝えたいことはすべて伝える。言葉を選び、相手の心理を探し、理解を求め、その俳優が表現という方法を活用して、他人の人生を躍動的に存在するよう、演出してゆく。

思いとは見えるものではない。

然し、見せることが俳優の仕事だ。それは俳優が心の中でどれだけ思っていても、思っているだけでは、思いとは見えてこない。思いを具現化することを俺は求めている。

演出時に、物理とか論理とか、そんな事ばかりを言うのは、そういうことだからだ。

然し、俳優は頭で理解しても身体では理解してくれない。それでいいと思う、だって、頭で理解していることを身体でも理解させて具現化させる事が演出の仕事だと思っているから。

積み重ねる事には、二種類あると思っている。

まずは、一度重ねたら、二度となくならないもの。
もうひとつは、何度重ねても、手を止めたら、すぐになくなってしまうもの。

その相違や事柄が何なのか具体的に知っている人は、決して努力を怠ったりしないと思う。

だから俺はTOKYOハンバーグワークショップトレーニングを一年前に開始した。そして昨日から第四期が始まり、TOKYOハンバーグワークショップトレーニングからTOKYOハンバーグアクターズ・ジムと改名し、メンバーたちを魅力ある俳優に育ててゆきたいと思っている。どんな戯曲でも、どんな演出家の下でも、どんな共演者たち組んでも、自分で考え、感じて、思いを具現化させる事が出来る俳優になってほしい。

俺のこの気持ちを、温度計で測る事が出来るとすれば、どのくらいの温度があるのかはどうでも良いけど、その温度より低い人とは、申し訳ないけれど、いっしょに演劇をやってゆくエネルギーは無い。

逆を言えば、俺に今の温度が無くなってしまったら、俺はその瞬間に演劇を辞めて、田舎に帰って親孝行に勤しむだろう。

でも、俺の温度が冷めるのは、肉体の温度が無くなってしまう時だと言い切りたい。

別に俺は凄くないし、特別でもない。
演劇は凄いし、特別な世界だけど。

そんな世界で生きていきたいから、自分の積み重ねてきた温度を、これからも積み重ねてゆきたい。

わかるよね、そういう気持ち?



あ、8月公演のオーデションの締め切りは今月の10日です。

詳細はこちらから!



TOKYOハンバーグ公式サイト<div class=

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。