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愛すべき存在。


やはり、自分が描く人物には、自分が生まれてから今日までに知った『愛情』という目に見えない感情が自然と植え付けられるものだ。

2年前、清水蓮という10歳の少女が軸となる戯曲を書いた。そして、今回その少女が17歳になった戯曲を書いた。

もう、自分の娘のようだ。

生憎、俺は独身で子どもなんていないのに、我が子のように思えて仕方がない。現実で子育てをされている方々からしたら、俺のこの気持ちは温(ぬる)いものに聞こえてしまうかもしれないけれど、それでも、我が子を持ったとしたら・・・その時の自分を垣間見ているような気分だ。

俺は子どもが好きだ。自分がこの歳になってもガキみたいな性質を持っているからなのかもしれない。子どもは純粋だ。眼が綺麗だ。発想も想像も痛く可愛い。そして未来に生きる。

どんな子どもでも、生きている限り、やがて大人になってゆく。どんな大人になってしまうか、それはどんな子ども時代を過ごしたかで決まってゆくだろう。


演劇に社会や時代を再生する力があるのなら、未来を想像させる力もあるはずだと信じている。それは100年後でも1000年後の未来でもいい。でも俺は、今回の二つの作品で、身近な子どもたちの未来を想像したい。

それが執筆経緯だ。

子どもは、よく大人たちを見ている。自分が本当にガキだった頃、こんな大人にはなりたくないなぁと大人を見ていたものだ。だから、なりたくない大人には、なっていない。でも、立派な大人かといえば、自分自身理解に苦しむ。然し、息を吐くように嘘を付く昨今の政治家や滋賀で問題になっている教育現場の教師たちのような、自分の身を守るためだけに必死になるような大人ではないと思う。

子どもは我が子だけではない。他人の子どもでも、子どもは子ども。




10歳の清水蓮を斉藤花菜が演じ、17歳の清水蓮を光籐依里が演じる。

DSC (21)
斉藤花菜

小学5年生。TOKYOハンバーグ初出演。手足が長い、今時の女の子。稽古中、今までハンバーグに出演してきた子役よりも、俺に厳しくされている。花菜の瞳を見ていると、何故だか、蓮の瞳に見えてくる。とても感受性が強く、でも、まだそれを表に出せないでいる。一日の稽古の間で、一瞬だけ見せてくれる彼女の感性に、俺はいつも心を奪われそうになる。でも、一瞬で消えてしまう。儚い。この一瞬を連続させる事が出来るようになったら、彼女はとんでもない表現者になるんじゃないかと思う。でも、まだ子ども。だから集中力が散漫。それは仕方ない。まだ子どもだから。でも俺は甘やかさない。稽古場で欠伸をしようものなら『次、欠伸をしたら、頭から水をかけるぞ』と真面目な顔をして俺は言う。本当は優しくしたいけれど、俺は彼女を蓮として舞台の上に乗せるのが仕事。躍動的に、言葉も肉体化させ、舞台の上で鼓動を鳴らすために、俺は厳しく接する。『口紅を初めてさした夏』を観て下さる方は、彼女の生命の尊さに心を奪われるだろう、俺は予言する。


DSC (113)
光籐依里

高校3年生。TOKYOハンバーグ3回目の出演。今時の女子高生という感じがしない。いや、友達の前ではキャピキャピしているのかもしれないが、稽古場では女優の顔をしている。TOKYOハンバーグワークショップにも3期通った。謂わば、俺の教え子でもある。彼女は感性で芝居をする。だから見ていて飽きない。もっと見たくなる。もっと育てたくなる。思春期、彼女を取り巻く色々な事が、精神を不安定にさせた時もあったが、今は凛としている。等身大で蓮を演じている。多分、今、物凄く成長をしている。だから、俺は更に無理難題を求める。彼女はそれに応えようと必死だ。面白い。光藤は頑固。そして愛想笑いもよくする。あまり言葉を持たない。でも、ちゃんとした理念を持っている。自分に厳しく他人優しい、それは損な性質でもあり、中々真似のできない素敵なアイデンティティーでもある。もう子どもでもない、大人って訳でもないけれど。その二度と帰って来ない青春時代を表現に没頭している。『夏の終わりを告げた手紙』を観て下さる方は、彼女の演じる蓮に言葉に出来ない気持ちが芽生えると、俺は予言する。




これまでに、チケットご予約を頂いた皆様、本当にありがとうございます。とても身の引き締まる思いです。

今、俺の未来は、この今がそうです。8月の公演以降、ハンバーグでの予定はありません。依頼された仕事はしますが、それはやはり依頼。俺自身から生まれてくる物作りは、今回を見逃したら、当分ないかもしれません。

だからって訳でもないのですが、やっぱり沢山の人に観てほしい『口紅を初めてさした夏』と『夏の終わりを告げた手紙』です。

演劇の世界に足を突っ込んで14年。今、俺は、これが最後という気持ちで毎日を過ごしています。だから、尊いんです。稽古場にいる時間も稽古中も、そこにいる俳優といっしょに過ごす時間も、朝、目覚めてから夜、眠りに着くまで。夢の中でも稽古の夢をみます。

観に来て下さい。
TOKYOハンバーグが織り成す、夏の物語を。






201208チラシ表1 201208チラシ裏1



『口紅を初めてさした夏』(大西弘記専用)

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やはり、自分が描く人物には、自分が生まれてから今日までに知った『愛情』という目に見えない感情が自然と植え付けられるものだ。2年前、清水蓮という10歳の少女が軸となる戯曲...

  • 2012/07/11 (Wed) 21:09
  • まとめwoネタ速neo
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