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『今』とキャスト紹介。






今日は13時から17時まで『夏の終わりを告げた手紙』の稽古。その後、1時間の休憩を取り18時から22時まで『口紅を初めてさした夏』の稽古だった。

これまでに『夏の終わりを告げた手紙』の方は二回ほど通し稽古をやっている。一回目と二回目を比較すると、不足しているシーンも段々と補えるようになったが、現段階までの状況は、はっきり言えば、俺が演出という立場で『造った芝居』だ。ここからは俳優達が、お互いを信じ合って『生まれた芝居』にしなければいけない。厳密にいうと、これからが正真正銘の正念場なのである。その認識を稽古場という空間で俺を含めた全員が共通に抱かなければ、そこそこの芝居で終わってしまう。

そーんなのーは、いーやだ。

『生まれた芝居』とは一瞬に咲き、次の瞬間には散ってしまう。儚く尊い出来事。まるで夜空に咲く花火のような。ね。眼が離せないでしょ。それを連続させることで、俺の愛すべき演劇となる。

俳優が演じる人物の、戯曲書かれている部分から想像させる戯曲に書かれていない部分までの心情というものをしっかりと築き、それを基盤として踏まえたうえで、目の前で起こる出来事や他人の言動、行動から影響されて抱く感情、そこから働く思考を具現化させてこそ存在というもになってゆく。

その存在こそが表現だと俺は認識している。

思考とはその人物の状況と心境から『今』をどうあるべきか考えること。
感情とはその人物の周りで起こっている事や他者から何らかの影響を受けた『今』を感じること。
心情とはその人物の心の中で『今』思っていること。

『今』に直結させることが俳優のやらなければならない業と認識している。

これは両座組みのすべての俳優に求めるし、そこに比重を置いて、俺は全員を追いつめる。そのうち嫌われてしまうかもしれないけれど、好かれたくて演劇をやっている訳ではない。

俺が『今』を生きるためだ。

授かった命は、やっぱり借り物。社会という大きな渦で生かされる中、俺は生きる意識を抱いて本当にやりたい演劇と対峙している。いつまでも子どもみたいなオバカちゃんなのだ。

さて、『口紅を初めてさした夏』の稽古では、初の通しを行った。問題が山積みだ。修正点は沢山ある。でも、ポジティブに考えると、収穫が大漁だったということになる。姿勢のバラつきは感じるが、若手にはスタンスというものも教えてあげたいし、ベテランには忘れかけた情熱を再び灯して頂きたい。

それでも今日の通しは座組み全体のポテンシャルを感じるものだった。日付も変わり、8時間後にはスタジオに入る。終日で『口紅を初めてさした夏』の稽古だ。今日、取ったダメ出しを元に抜きで不足しているシーンの小返しをして、二回目の通しに挑みたい。



今日の稽古場で両座組みの皆に言った言葉。

『今』を闘えない奴に『明日』を語る資格はない。

実は、これ、ロベルト・バッジョの言葉なんだよね、みんなに言った後に思いだしたのさ。





キャスト紹介

DSC (28)
羽川卓

先日53歳の誕生日を迎えたお父さん。年頃の娘さん2人と良き理解者である奥様の4人家族。大学卒業後、ご両親が経営する寿司屋で見習い、そのまま二代目となって20数年、寿司職人として家族を守ってきた漢。然し、その漢は、ある日、ある時、ある瞬間、我が人生を振り返った。父親としての責任も8,9割果たした。天変地異が起こらない限り眼を閉じていても10割達成は確実だ。俺はこのまま人生を終わってしまうのか・・・いや、何か本気で没頭するものに出逢いたい。青春時代、何かに心燃やした自分にもう一度出会いたい。新聞の隅に記載されたシニアタレント養成所の切り抜きに清水寺の舞台から飛び降りる覚悟で応募。数年通い、心ある人の縁で俺と出会った。稽古場には若い衆よりも早くに来て自身が出演する『口紅を初めてさした夏』の登場人物、佐野課長の心の準備をする。もう一つの自分が出演しない『夏の終わりを告げた手紙』の稽古を逸早く見学した。実直なタイプ。然し、遊び心をどこかで持っている。俺からは癒し系親父と呼ばれている。先日、差し入れで頂いた「うまい棒」を生まれて初めて食べる。半世紀生きた漢は稽古中に誰よりも少年のような瞳をしている。53度目の夏の候、羽川卓は青春時代真っただ中なのでR。




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長澤美紀子

長澤さんと呼ぶ。ミキちゃんと呼ぶ時もある。おい、コラ、そこの、貴様。と呼ぶ時もある。2009年に上演した『月光の在り処』の出演者オーデションが長澤さんと俺との出会いだった。それから今回に至るまでレギュラーのようにTOKYOハンバーグに出演してきた。今回で5度目の出演。並びに6度目の出演。何故ならば、この二本立て企画の両作品に唯一出演するからだ。初演時の『口紅を初めてさした夏』にも出演していて、今回も2年前に演じた神崎由美役に奮闘している。『夏の終わりを告げた手紙』でも同じく神崎由美役だ。だからこそ、長澤美紀子にしか出来ないことを俺は求める。本人と、本人が受け入れた環境だからこそ出来る業を。俺は期待している。一年ほどTOKYOハンバーグから離れていたけれど、再びハンバーグの舞台に出る事に喜びを感じてくれているようで、俺は素直に嬉しい。ミキちゃんは、すぐに泣く。感受性が強いのか、それとも単に涙腺が緩いだけなのか。今までも稽古場で何度か泣いているのを目撃している。全部、俺のせいになる。困る。でも、俺としては思いっきり泣かしてやろうと思う時は、俺が女優としての長澤さんに本気で向き合っている時だ。でも彼女は女優としては中々泣いてくれない。いつも泣いている姿は、心優しい女性としての涙だ。俺は、そんな長澤さんが少し好きだ。綺麗な顔立ちをクシャクシャにして泣いている時は、こっちが泣きそうだった、面白すぎて。今稽古場では、俺と同じで毎日13時から22時までいっしょにいる訳だ。そろそろ俺の顔を見るのが嫌になってくる頃か?それとも俺が先に?俺としては、長澤さんがいる稽古場は明るい、そして賑やか、そして食べてばっか。みんなから愛されている長澤さん、これは彼女の人徳。それが、たまに芝居でも出てくる。今回は、まだ出てこない。これからだね、今まで以上に彼女を輝かせるのが俺の仕事。例えば嫌われても。長澤美紀子の素敵なところは沢山あるけれど、一つ言うとするならば、戯曲の世界で本当に生きようと無様になるところ。それは誰も真似出来ない、素敵なところ。

※写真が2枚あるのは、二つの作品に出てるから、その分、写真もいっぱいあって、そういう意味で。



201208チラシ表1 201208チラシ裏1



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